太陽光ブログ

不動産投資が広く知られるようになり、サラリーマンやOLが副業として始めることも増えてきました。

不動産投資を手掛ける人は、土地活用や資産運用そのものへの意識が高い人といえるでしょう。

実は、「太陽光発電を始めたい」と考える人の中にも、不動産投資の経験がある人は多いのです。

今回は、不動産投資と比較しながら太陽光発電のメリット・デメリットを見ていきましょう。

不動産投資と比べた太陽光発電のメリット

不動産投資で心配なことは、マンションやアパートの空室率です。空室率が高くなればなるほど家賃収入が低くなり、さらには空き室が多いという事実が入居希望者に敬遠される原因になる場合もあります。

なお、マンションやアパートには経年劣化が起こるため、年を追うごとに入居希望者が減少し、物件が古くなったことが原因で契約を更新せずに退去する人も増えていきます。そのため、家賃収入は右肩下がりとなる心配があります。

一方で、太陽光発電を始めると20年間は固定買取価格制度が適用され、安定した収入が見込めます。

太陽光発電の設備も老朽化しますが、老朽化したからといって発電量が極端に落ちるという可能性は低いものです(※設備故障のケースを除く)。そのため、賃貸経営に比べて老朽化による収入減が抑えられることが、太陽光発電の大きなメリットでもあります。

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土地は、取得してから移動させることができません。周辺に電車やバスが走っておらず、大きな道路もないような土地を相続などで手に入れてしまった場合、土地の管理や処分に困ることがあります。

そのような不便な場所に賃貸物件を建てたり駐車場を設けたりしても、借り手がつきません。

もっとも、そのような不便な土地であっても太陽光発電設備を設置することで、一定の収益を上げることが可能となります。

不動産投資と比べた太陽光発電のデメリット

「不動産投資で思ったように収益が上がらない」、そんな時は内外装を新しいものに替えたり、室内に最新鋭の設備を導入したりするなどして、物件価値を上げることができます。

さらにはペット不可だった物件をペット可に変えることや、居住用だった建物を店舗用に改装し、顧客ターゲットを変更するという方法もあります。

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太陽光発電の設備の場合は、このような対策ができません。思ったよりも発電量が少ない場合も、ソーラーパネルの設置方法を検討し直したり、遮蔽(しゃへい)物を取り除いたりなど、限定的な対策となります。

また、20年の固定価格買取期間が終了した後に、太陽光発電設備をどう扱っていけばよいか、今のところは不透明となっています。

政府もクリーンエネルギーの利用を進めるべくさまざまな助成金や税制を打ち出してはいますが、20年後にどのような方針を打ち出すかを現時点で予測することは難しいといえます。

太陽光発電の設備は、賃貸物件の経営の引き継ぎと比べて相続などがスムーズに進まない場合があります。太陽光発電を誰に引き継いでもらい、

管理していってもらうのか、リスクを考えながら話し合っていく必要があるのです。

FPとしてアドバイスできること

ファイナンシャルプランナー(FP)にとって、お金の悩みや不安を抱えているお一人おひとりの「悩みは何か?」「どのように解決したいのか?」を明らかにすることが、最初の仕事です。

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不動産投資をするか、太陽光発電を選ぶかというのは、悩み解決のための手段です。

まずは、「なぜ不動産投資や太陽光発電に挑戦したいのか?」という動機をおうかがいすることがスタートになります。「本業の収入が減ったので、副業で収益を上げたい」「収入の柱が1本では不安なので、2本、3本と柱を立てておきたい」とお考えの方が多くみられます。

また、「相続などで手に入れたものの、何にも使っていない土地があり、固定資産税だけがかかるので何かに役立てたい」という考えの方もいらっしゃいます。

このような動機をうかがい、次に「副業にはどのくらいの時間を割くことができるのか」「副業で毎月何万円くらいの収益を上げたいのか」を明らかにしていきます。

賃貸物件の経営には、時間と労力がかかるうえ、突発的な入居や退去があるたびに、対応が求められます。

一方の太陽光発電は、それほど頻繁に設備の世話を焼かなくてもよいので、ゆったりとした経営ができます。

不動産投資にも太陽光発電にも、それぞれにメリット、デメリットがあります。現在の悩みや、時間の使い方などを考慮したうえで、賃貸物件の経営をはじめとする不動産投資を選ぶか、太陽光発電か、あるいは思い切って土地を売却してしまうほうがいいのか、自身にとって最も利益になるものを選ぶことが大切です。

 

ライタープロフィール

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河野陽炎

金融・経済ライター、コラムニスト。3級FP技能士資格を活かして、マネープラン、資産運用、生命保険、医療保険などの記事を数多く手掛ける。

1人の生活者として「法改正や税制改正、景気の変動、次々と発売される金融・保険商品などが、私達の生活にどのような影響を与えるのか?」という観点からの執筆を心がけている。

趣味は、ディンギーヨット・モーターボートに乗ること、文楽鑑賞、ウルトラマン。